本社会連携講座の教員紹介


特任教授

川上憲人
医師、医学博士

精神保健の疫学研究を専門とし、これまでに心の健康の測定およびその関連要因の分析、心の健康問題の予防・治療のための介入手法の開発と効果評価に関する研究を行い、その成果をJAMA、Lancet、World Psychiatryなどの一流誌に450編以上の論文として公表した。特に労働者の心の健康を予測する数理モデルの構築やインターネット介入に関する研究実績が豊富。労働者におけるポジティブメンタルヘルスの普及にも尽力している。
(略歴)1981年に岐阜大学医学部医学科を卒業し、東京大学大学院医学系研究科博士課程(社会医学系)に入学。1985年3月に単位取得済み退学、同5月に医学博士の学位を取得。その後、東京大学医学部公衆衛生学講座助手、岐阜大学医学部公衆衛生学講座助教授、岡山大学大学院医歯学総合研究科衛生学・予防医学分野教授を経て、2006年4月から東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の教授に着任。2022年3月末で定年退職の後、一般財団法人淳風会の理事を務める。日本産業衛生学会、日本産業ストレス学会前理事長。2020年紫綬褒章を受章、2021年中央労働災害防止協会顕功賞を受賞。


特任准教授

今村幸太郎
博士(保健学)、公衆衛生学修士(専門職)、公認心理師、臨床心理士

臨床心理学の精神保健学への応用、特に職場のメンタルヘルスに関する研究を専門とし、労働者の心の健康問題を予防するインターネット認知行動療法プログラムを開発、その効果評価を行ってきた。これらの研究成果は、Psychological Medicine誌, Clinical psychology review誌、Psychotherapy and Psychosomatics誌など、この領域の一流英文誌などに英文原著論文65編として公表されている。エビデンスに基づいたデジタルメンタルヘルスの研究を遂行している。
(略歴)2006年に立正大学心理学部臨床心理学科を卒業後、同大学大学院心理学研究科臨床心理学専攻修士課程に進学し、2008年にこれを修了して臨床心理士の資格を取得。同年、東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻専門職学位課程に入学し、その後、健康科学・看護学専攻博士課程に進学、2013年には保健学博士の学位を取得。同年から東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の特任研究員、特任助教、特任講師を務めた後、現職。


特任講師

櫻谷あすか
博士(保健学)、公衆衛生学修士(専門職)

産業精神保健、特に労働者のポジティブメンタルヘルスに関する研究を専門とする。対面やオンライン形式のジョブ・クラフティング教育プログラムを開発し、企業での実践を通じて、その効果検討を行っている。これらの研究成果は、Journal of Epidemiology and Community Health,Frontiers in Psychologyなどの英文誌に原著論文として公表した。
(略歴)2013年9月に早稲田大学先進理工学部を卒業し、2014年4月に東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻専門職学位課程に入学し、2016年3月にこれを修了後、同研究科健康科学・看護学専攻博士後期課程に進学し、2019年3月に保健学博士の学位を取得。同年4月から東京女子医科大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学分野・助教を務めた後、2022年7月1日に、当講座に着任。