メタバースオフィスの健康・生産性への効果を検証し効果的な利用法の確立を目指す共同研究を開始します

東京大学大学院医学系研究科社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」(特任教授川上憲人)とバーチャルオフィスを手掛けるoVice株式会社(代表取締役CEOジョン・セーヒョン、以下「oVice(株)」)はこのたび、メタバースオフィスにおける従業員のコミュニケーション行動を分析し、メタバースオフィスでの勤務が従業員の精神的健康や生産性に与える効果を明らかにして、メタバースオフィスの効果的な利用方法の確立を目指した共同研究を開始します。

「oVice(オヴィス)」は、oVice(株)が展開する2次元のバーチャル空間です。ウェブ上にオフィスを設置し、自分のアバターを自由に動かし相手のアバターに近づけることで、会話ができるという特徴をもち、2020年8月のサービス開始以降、2022年10月末時点で2,300社以上、約7万人に利用されています。メタバースオフィスでの勤務は、通常のオンラインコミュニケーションツールを使用した在宅勤務にくらべて、従業員同士のコミュニケーションがとりやすく、従業員の精神的健康、モチベーション(ワークエンゲイジメント)、生産性の向上に効果がある可能性があります。

東京大学大学院医学系研究科社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」とoVice(株)とは、メタバースオフィスで従業員がどのようなコミュニケーション行動をとっているかを分析し、メタバースオフィス勤務が従業員の精神的健康、モチベーション、生産性の向上に効果があるかどうかを明らかにするとともに、メタバースオフィスのより効果的な活用方法を提案するための共同研究を、2024年3月まで実施します。

メタバースオフィスでの勤務が従業員のコミュニケーション行動、精神的健康、ワークエンゲイジメント、生産性に与える影響を分析した研究は、世界でもまだ数少ないのが現状です。本研究の成果は、コロナ禍で広がるメタバースオフィスでの新しい働き方が従業員および企業・組織に与える効果を明らかにし、そのよりよい活用法のガイドラインの提案につながることが期待されます。

【本件に関するお問い合わせ先】

東京大学大学大学院医学系研究科
デジタルメンタルヘルス講座
TEL (03)5800-9621