2022年6月1日、東京大学大学院医学系研究科と民間企業15社は、共同で社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」(英文名Department of Digital Mental Health)を設置しました。

心の健康は、個々人および企業・組織、社会にとって重要な課題です。特に新型コロナウィルス感染症の世界的な流行下(コロナ禍)では、心の健康問題が大きな公衆衛生上の課題となりました。ポストコロナ社会においては、労働者や地域住民の心の健康をインターネットなどのデジタルツールで支えてゆくための「デジタルメンタルヘルス」の技術の開発が重要になります。

この社会連携講座では、デジタル技術を応用して精神健康を測定し、それを保持・増進する介入プログラムを提供する「デジタルメンタルヘルス」技術と、これを用いたサービスについて基礎および応用研究を実施し、人々の心の健康の向上に役立つ研究成果を発信することを通じて社会に貢献します。また、デジタル社会、Society 5.0社会における心の健康についても幅広く研究します。


新着情報

2024年11月5日
事務補佐員(短時間勤務有期雇用教職員)を募集しました。【募集要項】DMH講座事務補佐員(短時間)HP掲載用20241105
2024年11月1日
厚生労働省「ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会」の中間とりまとめが公表されました。
2024年9月13日
【研究成果発表】もしChat GPTが大阪商工会議所「メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験」を受けたら?-研究論文を日本産業衛生学会の機関誌「産業衛生学雑誌」に公開しました。
2024年8月31日
【研究成果発表】新型コロナウイルス感染症のパンデミック下におけるベトナムおよびタイの病院看護師における研究から、スマートフォンを使ったストレスマネジメントプログラムによって看護師の精神健康が改善することをJournal of Medical Internet Research誌に報告しました。
2024年8月30日
令和6年版厚生労働白書が公開されました。WHOの「こころの健康」の新しい定義(2011)が記載されています。『「人生のストレスに対処しながら、自らの能力を発揮し、よく学び、よく働き、コミュニティにも貢献できるような、精神的に満たされた状態」とされており、すべての人の健康とウェルビーイングに不可欠な要素であり、精神障害の有無にかかわりないものであるとされている。』
2024年8月27日
【共同研究成果発表】若手従業員のレジリエンス向上を目的とした電話介入プログラムの効果:前後比較試験:株式会社セーフティネットとの共同研究の成果を第31回日本産業精神保健学会(北九州)で発表しました。
2024年7月16日
【共同研究成果発表】従業員エンゲージメントの理論モデル提案と調査票の開発について:アジャイルHRとの共同研究の成果を第97回日本産業衛生学会(広島)にて発表しました。
2024年4月26日
川上特任教授が委員長を務める「職域における心の健康関連サービス活用に向けた研究会」(NTTデータ経営研究所、経済産業省委託事業)が、EAPおよびデジタルメンタルヘルスに関する「心の健康関連サービスの創出と活用に向けた情報開示のあり方に関する提言」をまとめました。
2024年2月17日
能登半島地震の被災者の心のケアについての朝日新聞2月17日朝刊の記事に川上特任教授の研究論文が紹介されました(「東大の川上憲人特任教授らによる震災3年後の調査では(中略)自殺念慮を抱いている人は2.8%にのぼり、一般住民の3倍以上」、記事から引用)。
2024年2月10日
高知大学医学部医療×VR学講座と合同でシンポジウム「孤独・孤立を予防するデジタル技術 ~アプリから生成AI・メタバースまで~」を開催しました。100名以上の方にご参加いただき、満足度88.6%でした。「身近なヒントを得られた」等とご好評をいただいております。
2024年2月1日
本講座の教員、櫻谷、今村、川上が執筆したLetter to Editor「Statement on use of generative artificial intelligence by adolescents」(若者の生成AIの利用に関する声明)がAsian Journal of Psychiatryに受理されました。
2024年1月11日
本講座の教員、櫻谷、今村、川上が執筆した総説「労働者を対象としたデジタルメンタルヘルスの現状と課題」が産業医学レビュー1月号(36巻3号)に公開されました。職域におけるデジタルメンタルヘルスの研究の現状を整理した、国内では初めての本格的な総説です。
2023年12月19日
2023年度DMH講座出資企業第2回定期会合(2023年12月13日、東京大学)を開催しました。
2023年12月13日
高知大学医学部医療×VR学講座と合同で、2024年2月10日(土)にシンポジウム「孤独・孤立を予防するデジタル技術 ~アプリから生成AI・メタバースまで~」を開催します。
2023年11月16日
川上憲人特任教授が監訳者、今村幸太郎特任准教授および櫻谷あすか特任講師が訳者として関わった、WHO職場のメンタルヘルス対策ガイドライン日本語版が公表されました。
2023年11月9日
川上憲人特任教授が、米国職業安全衛生研究所(NIOSH)および米国心理学会(APA)が主催するWork, Stress, and Health 2023会議において、Lifetime Career Achievement Awardを受賞しました。
2023年11月8日
Healthtech Summit(ヘルステックサミット) 2023のセッション「The Tech-Driven Revolution in Mental Health Care~テクノロジーで再定義するポストCOVID-19のメンタルヘルスケア」(2023年12月12日(火)14:15〜15:15、予定)に、パネリストとして川上憲人特任教授が登壇します。登録すれば無料で視聴できます。
2023年10月13日
職場のメンタルヘルスに関するディスカッション・ペーパーを英国医学誌ランセットに公表しました。
2023年9月30日
世界精神医学会(World Psychiatric Association)により職場のメンタルヘルスに関する提言(ポジションステートメント)が公表されました。作成には当講座の川上憲人特任教授が参加しました。
2023年9月20日
国際産業保健学会 職場の組織と⼼理社会的要因科学委員会&アジア太平洋 仕事の⼼理社会的要因に関する学会の合同学会 (ICOH-WOPS & APA-PFAW 2023)(東京, 2023年9月19-22日)においてデジタルメンタルヘルス介入に関するシンポジウムを開催しました。
2023年6月12日
事務補佐員(短時間有期)を募集しました(応募は締め切りました)。
2023年4月23日
小川院生、今村特任准教授、川上特任教授が発表した調査報告「新型コロナウイルス感染症流行下におけるオンラインでの産業保健面談の経験,満足度および課題:労働者を対象とした横断調査」(産業衛生学雑誌 2022; 6: 345-353)が、優秀論文賞に選出されました。
2023年4月23日
川上憲人特任教授が、日本の人事部「HRカンファレンス」2023のパネルセッション「誰もが健康で、いきいきと働ける職場を目指して『ポジティブ・メンタルヘルス」が人と組織を活性化する』に登壇し座長を務めます。開催日時は5/17(水)10:30 -11:30です。
2022年11月4日
高知大学医学部医療×VR学講座と合同で、2023年1月21日(土)にシンポジウム「メタバースとメンタルヘルスケア:その現状と可能性を探る」を開催します。
2022年8月24日
2022年9月28日にWHOから「職場のメンタルヘルス対策ガイドライン」が公表されました。
2022年6月27日
「医療×VR」に関する研究・臨床拠点とするために設置された寄附講座である高知大学医学部「医療×VR」学講座と研究連携を開始します。
2022年6月14日
特任研究員(特定短時間)および事務補佐員(短時間有期)を募集しました(応募は締め切りました)。
2022年6月1日
本社会連携講座の設置を記念して、2022年7月5日(火)13:00から設置記念オンラインイベントを開催しました。